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青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第33話 楽しむという事

心から楽しむという事は人間に不可欠な要素です。体には栄養を与えますが、心にも栄養が必要です。
心の栄養は楽しむという事ではないでしょうか。心から楽しむ為には健康でなければなりません。心に栄養が行き渡れば、体も健康になります。どちらか一方では人生は台無しです。

楽しむにはいろいろな方法があります。これは一時的な、その場の快楽もありますし、継続性のあるものもあるでしょう。大切な事は楽しむという意思です。一切の罪悪感を無しに、全てを忘れて集中します。
ヨットはその内のひとつを提供します。それも一時的な快楽では無く、継続性のある、しかも充実感を味あわせてくれます。どこかのネオン街でおねえちゃんと遊ぶのも楽しいですが、それとは異質です。生命の躍動感と言いましょうか、ちょっとオーバーかもしれませんが、充実感が出てきます。だから、これまで一生懸命働いてきた方、引退して何もする事が無い方、これからの第二の人生のライフワークとして是非、ヨットを始める事をお奨め致します。

子供の時の記憶をたどれば、遊びは夢中でした。何も他の事は考えなかった。遊びに全神経を注いでいた。だから子供はエネルギッシュでした。楽しんで、楽しんで、勉強の事なんか忘れています。だから楽しい。大人になると仕事の事が常に頭のすみに残っている方は多いのではないでしょうか。これでは本当に楽しんだとは言えません。中途半端になり、結局、充分楽しめない。いつも仕事の事を考えている方の方がすごい人間のような錯覚もありませんか。

ヨットはそんな感覚を払拭してくれます。楽しむ意思さえあれば、たった数時間で生き返った気分にもなれます。ヨットは自然相手ですから、常に楽しさだけがあるわけではありません。海が時化ればつらい事もある。危険を感じる時もある。雨、寒さ、酷暑もある。しかし、これらが全て楽しみをもっと盛り上げてくれるのです。常に楽なだけでは楽しさもそれ程大きくはならない。そして、たまに全てがベストコンディションに整う時があります。
これが味わった事の無い、最高の気分に押し上げてくれるのです。ヨットの良さはこれだけではありません。いかなるコンディションでも、どういう対応をしていくかという自分の腕を磨く楽しさも出てきます。自分が成長していく楽しさ、そしてベストコンディションの楽しさ、さらにそれらを実現する為に自分のヨットを磨く楽しさ、これらがヨットマンを魅了します。そして何と言っても、1日数時間で良いのです。自分でコントロールできる。
相手は自然ではありますが、自分で選択する事ができる。思わず、自然に敬意を表したいですね。敬意を表すと自分自身も蘇ります。人はパンのみに生きるにあらず。名言です。


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